ポジティブ思考が良くて、ネガティブ思考は悪い・・・そんなことはなさそうです。

生きていれば、気持ちが沈むことだってありますね。

出口光著 「天命の暗号」という本を読みました。 大変読みやすく、わかりやすい本でした。

副題には、「あなたの天命は今日までの人生に秘されている」とありました。

私にも、幾つもの「思い通りにならなかったこと」がありました。 それは私に限ったことではないでしょう。

諦めなければならなかったことがあるかもしれません。

悔やむこともあるでしょう。

理不尽な仕打ちに傷ついて泣いてきたかもしれません。

過去の人生には、そのような困難や、否定や矛盾がいくつもあったでしょう。

しかし、それらを貫く一筋の糸があるというのです。

それが、自分の天命を暗示している というのです。

つまり、苦労と思われたことの奥に、天命を暗示する糸が貫かれているというのです。

思えば確かに私もそうでした。 20歳の頃、私は人生の底辺におりました。

「明日はどこで雨露をしのごうか・・・。 何をやってもうまくいかない駄目な私。 生きている価値がない。 人生には、自分が努力してもどうにもならないことがある。 死のう。」

と思いました。そして、

こんなどうしようもない駄目な私でも、 このままの私を包んでくれる観音様のような人がいたらいいなぁ・・・。 こんな私でも、優しく包んでくれる、そんな人がいたらいいなぁ・・・。」

人のぬくもりに飢えて乾いた心で、そう嘆いたあと、私はふと内なる声に逢ったのです。

そういう人に、私がなりたい。私がそういう人になろう!

今ここからしか見えないものを、見ておこう。

そして、どんな立場に置かれた人でも、そっとそのままを包み込めるような 観音様のような人になる! そのために生きよう!」

そう思えて、死ぬのをやめました。

この時、このように思ったことが、今でも私の生き方の基盤となっております。

人生を立ち上がったその後、幸いにも数年後には結婚して子どもがおりました。 「無意識」という不可思議なものが、とてつもなく大切で、 催眠療法によって深いところにアクセスできると直感していた私は、 それを学びたいと思いました。 しかし当時、催眠療法を学ぶにはアメリカへ渡らなければなりませんでした。

「夫も子どももいる。アメリカへ渡って学ぶなんて、夢のまた夢・・・、諦めなければならないのかな・・・。」

と思うと、ズキン!と魂の底が痛みを感じました。 それは、人生の悔恨を予感させる深い痛みでした。 この痛みを何度も繰り返しながら、私は諦めませんでした。

「今できることから始めよう。」

今できること、とは、「今の自分に許されること」でした。それが福祉の世界でした。

福祉の仕事をするといえば、当時、誰にも反対されませんでした。 私は、ソーシャルワークができるセラピストを目指しました。

そうして現在、催眠療法を行うセラピストになっております。(社会福祉士でもあります)

セラピストになりたいと志願した動機は、もっと過去にあります。

私は虐待的な環境で育ったため、大人になってからは、 「虐待を受けた子どもたちを癒す仕事がしたい。虐げられた人の回復を手伝いたい。」 と思うようになっていたのです。

「虐待的な環境に投げこまれた不運」

「明日生きる場がない底辺の不遇」

「人生の悔恨を予感させる深い痛み」

私の人生を振り返ると、出口氏が書かれているように確かに、

困難と思われることの奥に一本の糸が貫かれておりました。

そして、困難の奥に光を見出すたびに、人生の扉が開かれてきたように 思い出されます。

私の人生は困難の連続でありながら、それらを貫く糸が隠されていたように、

「大いなる手」が私の努力を超えて応援して下さっていたと思い出されます。

私の努力以上に手を添えて引っ張り上げて頂いて、結婚させて頂きました。

不思議としか言いようのない出会いによって助けて頂きました。

これが使命ではないかと予感するたびに、次の扉が開いてくれました。

 

臨死体験をなさった飯田史彦先生(福島大学教授)が、

御著書「ツインソウル」に、

死後、光の存在に逢って尋ねられた三つのこと」が書かれております。

死んだ後、閻魔大王のような神様に裁かれるのではないのですね。

(鈴木秀子先生も臨死体験をなさって、同様のことをおっしゃっております。)

「死後、光の存在に尋ねられる3つのこと」

充分に学んだか?

充分に愛を体験したか?

充分に使命を果たしてきたか?

光との対話より

こちらの世界で問われることはただその3つだけ。 その3つの問いに全てが含まれているからだ。 …人間社会でどれだけ成功したかには価値はない… 社会的成功を目指す努力など必要ない。 …働く目的もまた、学び、愛し、使命を果たすためだからだ。 学び、愛し、使命を果たそうと努力したならば、その結果はいっさい問われない。」

鈴木秀子先生はおっしゃいます。

乗り越えられない困難は与えられない。

困難と同時に、それを乗り越える力が備えられている。 困難の奥に秘宝が用意されている。

ネガティブな感情をありのまま味わいながら、その奥に貫かれた糸を探って、

「天命の暗示」を感じ取ることができたら、

人生の困難は、単なる困難でなくなるかもしれません。

あなたに用意された宝を見つけられるかもしれません。

そしていつか、

「困難を通して、私の人生は祝福されていた」

と感じられるかもしれません。

最後に、産婦人科医の池川明先生の御著書子どもは親を選んで生まれてくる」より、ご紹介します。

命のメッセージ

もっと輝きたい魂は、肉体をまとうことでいったん曇り磨くことによってその汚れをとり、 また雲っては汚れをとり・・・というプロセスを重ねることで、 最初はかすかだった輝きを、どんどん増していこうとするのだと思います。 つまり、矛盾しているようですが、 大きく光り輝くためにはいったん曇らなくてはならないのです。 それはちょうど、鏡を磨くとき、 息を吹きかけて曇らせるのと似ているのかもしれません。

(太字:高橋による。 ・ 「たましい」→「魂」:高橋による)