嘘をつかれたことを何年も恨んで、未だに相手を責めたって・・・。
「何度 謝罪されたってあの人だけは許せない」って、
あなたがストレスから離脱できないのは、相手のせいだけでしょうか?
子どもも大人も、嘘を言うには言わざるを得なかった訳があったのでしょう。
本当のことを言えばどうなっていましたか?
本当のことを聞いても許せなかったでしょう?
人に言えないことをしなければ、あの時の自分を支えられなかった人もいるでしょう。
悪いことをするには、するだけの訳がある・・・。
人によっては、病気になるはずのところを、悪事で乗り切れた人もいます。
自分だけ正しくて、いつも自分が被害者? ホントかな~?
そう思っている間は視野が狭くなって、自分を苦しめる罠に陥っていますよ。
そんな時、自分こそ謝罪しなければならない相手がいることを忘れていませんか?
そんなことがあるわけない・・・私は情け深いって? そうでしたか・・・?
手放せない自分が、苦しみにしがみついて、相手のせいにしているのでは?
それでは つまらないもんね。
さて、閻魔大王の話をしましょう。
ある男が、閻魔大王の前で
「私は生前 一度も嘘をついたことがありません。」
と言ったら、閻魔大王は耳を疑って、
「一度も嘘をついたことがないとは、本当か?」
と聞いた。
「はい、私は一度も嘘をついたことがありません。」
それを聞いた閻魔大王は大声で笑った。
男は怪訝そうに聞いた。
「何が可笑しいのです? 私は真面目に生きてきたのです。」
閻魔大王は笑い転げながら、
「おまえ、つまらない人生だっただろう」
これが「笑い閻魔」の逸話ですって。
地獄に閻魔大王がいる役目は、地獄に来た人の悪いところを治して極楽へ送るためで、
「針の山」とは鍼をさして治療し、「火の海」とはお灸をすえて治療する例えだそうです。
閻魔大王は、
「最後の一人まで救う それまで自分は地獄を離れない
」
その決意があの怖い形相なんですって。
閻魔大王は菩薩の化身で、誰よりも慈悲深いお方だったのですね。
以上、「みやざき中央新聞 2018年11月19日2766号コラム」より受け売りでした。
自分の価値を押し付け合っては、相手を苦しめ、自分を不幸にします。
閻魔大王に、
「そんなつまらないことで、人生の貴重な時間を浪費していたのか?」
と笑われたら つまらないですね。
さて、延々と自分を責めるめんどくさい相手に疲れた時、
謝っても許してもらえない時、
私たちは何ができるでしょう?
相手の意に沿うように行動して、これ以上疲弊を重ねますか?
何度も何度も繰り返し思い出しては怒りがおさまらない相手の
頭の中のドロドロとした毒を、イメージの愛の光で洗い流してあげましょう。
それは「祈り」です。
どうにもならない相手に、最後にできることは、「祈り」です。
こちらが 静けさの中に身を置いて、
イメージの愛の光で洗い流してあげましょう。
そして、責められて疲れた自分の毒も、洗い流してあげましょう。
BGMよし、鈴虫の羽音もよし、風のそよぎ よし、
自然の恵みが疲れたあなたを慰めてくれるでしょう。
セラピー夢は昨今、BGMではなく本物の鈴虫の羽音が流れております。
夫がお土産に頂いてきた「鈴虫さん」がアシスタントで働いてくれてます。