いじめが原因で登校できなくなったその子は、
忙し過ぎる親に、思いを聴いてもらうことは望めませんでした。
毎日家にいて、「ホラー映画」を見続けました。
そうしながら、どんどん波動が下がり、危険な状態になりました。
そうなっては、催眠セラピーを依頼されても危険で できません。
忙し過ぎる親は、わが子に危険が迫っていることに気づきません。
毎日一緒に暮らしていると子どもを見慣れて、「普通」に見えてしまいます。
この場合、催眠セラピーは本人にとって『小手先のこと』
本当のニーズでなく、親の安心のためかもしれません。
親が元気でそばにいるのですから、もっとできることがあります。
*精神科医を受診して、状況を医学的に明らかにすること。
*医療以外にも手立てはあります。
例えば、忙し過ぎる母親の環境を変えること。
(あくまでも個別の状況による)
親「受診して、とんでもない診断が出たら、どうしたらいいでしょう?」
私「引き受けるしかありません。
それが生きていくということです。
『引き受け難いもの』を引き受けて生きていくあなたを、私が支えます。
あとは、忙しいお母さんの環境を、忙しくないお母さんに変える必要があります。
ただ一緒にいて、話したい時に話したいことを話せる「環境」と「時間」が、
回復を助けると思います。」
親「それはできません!
私は忙しいんです!
期日までに研究論文を書き上げないと・・・。」
私「できないでは済まされません。
忙しいなんて言っている場合じゃないんです。
論文と子どもさんとどちらが大事ですか?
子どもさんが大事に決まっているじゃありませんか。
子どもさんは素直で優しくて、お母さんが忙しいことをわかり過ぎて、
黙って一人で我慢した結果 ここまで悪化したのです。
子どもさんの人生がかかっている大事な局面です。
この子を助けるのは、親です。覚悟が要ります!
ご両親でよく話し合ってください。」
親に迷惑をかけまいと、家でひとり泣きながら、
「私なんか・・・大事じゃないんだな。
お母さんは仕事の方が大事なんだ。
私が辛いことは、お母さんには面倒なこと、迷惑なこと。
でも、どうすることもできない。
いなくなりたい・・・。死のうかな。」
現代は自殺を手伝う危険サイトへ簡単につながれます。
親には「普通の子」に見えるわが子の 孤独と闇を、
理解しようと心を向けていなければ、
言葉巧みに闇の向こうへ呼び寄せられてしまうことがありますよ。
・・・とは なかなか言えない・・・
孤独と無理解は、状態を悪化させるという、たとえ話でした。
診断名がつくことを親が恐れて、子どもを孤立させてはいけません。
状況は個別に異なり、
催眠セラピーが合わない方、できない方もいらっしゃいます。
その場合は、他の手立てを一緒に探しましょう。
「自分、重いんですけど、(セラピー夢では) 大丈夫ですか?」
よく訊かれますが、大丈夫、重い方たちばかりです。