携帯電話がほしいと言ったわが子に、私はなかなか買い与えず

「どうして私は買ってもらえないの?」

と訊かれ、

「クラスで持っていない子が『2人』になるまで待ってね。」

と告げました。

 

もしもクラスに、どうしても携帯電話を買ってもらえない事情の子がいたら、

「クラスで、ひとりだけ持っていない状況」にしたくなかったのです。

日頃から娘には、

「誰をも、独りぼっちにしちゃいけないよ。

 陰ででもいいから、誰も独りぼっちにさせないようにね。」

と言っておりました。

 

【携帯を持っていない最後の2人】になったら、もう一人の子に、

「持ってないの、私たちだけだね。」

と言ってみたら、相手の事情がわかるかも・・・。

その時にまた考えようね、と伝えておりました。

 

結局、最後の2人になった相手が【買ってもらう】と聞いて、

うちも子にも買ってあげました。

 

今になってこの話を思い出したのは、

とある場で話したら、思いのほか反響があったからです。