「今朝、主人にひっぱたかれて・・・暴力って最悪よね」

邪魔。」そう思ったから言っただけなのに、夫にひっぱたかれた妻・・・

「ひどいわ!」と私に言ってもらえると思ったのでしょうけれど、あいにく

私は、思わずひっぱたいた夫君の気持ちがわかって、

「あなたは誰かに、『邪魔!』って言われたことある?」と訊きました。

ないそうです。そうでしょうね。  (昔どこかで聞いた話)

 

急いでいる時に、「そこ どいてよ…」のつもりで言った、

邪魔!」

そりゃないよ…奥様。

自分が言われてみれば それがどんなにひどい言葉か、わかります。 

存在を否定される言葉です。

しかも、妻が夫に?・・・そりゃないよ。

もっと他に言い方があるでしょう? 

 

家族こそ大事な存在のはずなのに、ついつい甘え過ぎて、気づかない。

家族にこそ、気遣いしたいものです。

 

疲れた~」 気がのらない、だるい・・・程度の感覚を、

そう感じたから言っただけなのに、家族を嫌な思いにさせてしまう言葉です。

仕事仲間に帰りがけ「疲れたね。」(今日も頑張ったね)と言うのと違って、

家族間でこそ使ってはいけない、注意を要する言葉です。

 

例(1) 共働き夫婦の夫が帰宅して、そう言ったら

 の気持ち・・・あなたは会社の仕事だけでしょう?

       私は保育園に迎えに行ってから、子どもの世話して、夕飯作って・・・

       上の子の宿題を見て、お風呂に入れて、授乳して、寝かしつけて・・・

       泣きたいほど忙しくて いっぱい いっぱいなのに

       自分だけ疲れたみたいに言わないで!

       私なんか、毎日、泣きたいほど疲れてる!

      「疲れたなんて言えるのは、私の気持ちがわからないからでしょう

 

例(2) 共働き夫婦の妻が、そう言ったら

 の気持ち・・・俺の稼ぎがもっと良ければ、お前にパートなんかさせないで

       もっと好きなことをさせて、楽な生活できただろうに…。

       俺に甲斐性がないばかりに・・・。

       嫌味かな・・・責められているのかな・・・。

       こんな俺、みじめだ。(これを男性は口に出せないで抱え込む)

 

このように家族間では、軽く言った言葉が イライラさせ、喧嘩の火種になるのです。

  他の人の立場では、その言葉でどんな気持ちになるか、想像してみましょう。

  そういうトレーニングで、細かな心のひだに配慮できる優しさが育つでしょう。

  想像できなかったら、自分が厭な気持ちになる時を待って「学習」しましょう。

  厭な思いにさせてくれてありがとう。お陰で経験値が高くなったよ…となるかも。

 

私がそう言ったからって、

 いちいち 気にしなきゃいいでしょ!」って言う人がいるんですよ、こんな時。

自己中で、鈍感な人。

誰も 黙るしかない。こういう人には 何を言っても通じないから。

・・・そうやって周囲の人を黙らせて、なぎ倒して生きている人。

 

そういう人ほど、

私は いつも我慢している」と他人に言う。

これも、家族を苦しめる言葉です。

他の家族は、もっともっと黙って我慢し続けてきたことを知らないから

自己中だと、家族の我慢に気づかないで、

自分だけ 頑張って、 自分だけ 我慢していると思い込んでいる

これをよそで言われると、本当に腹立たしいですよね!

家族の信頼関係が崩れます。

また、聞いたことを真に受けて、

「あなた、ひどいじゃない!」と電話してくる親戚・・・います?

 

状況をろくに知らないで、よく言えますね。

自分じゃ親切のつもりで、毒を吐いている。要らんこと言っちゃいけないよ。

 

軽い気持ちで言っちゃいけない言葉、あるよね。

特に、家族間では、言葉に気をつけないと

 

ある人が言いました。

優しい人って、黙って 折れてくれていたんですね。

 あえて 自ら 折れる。

 折れたのを 人に知られないだけで、

 あえて 黙って 折れて くれていたんですね。」

 

折れてばかりだと、怒りを貯めて 疲れてしまいますよ。

無理やり溜め込み過ぎると病気になることさえあります。

伝えるべきことは伝えることも大事です。

伝え方に気をつけながら・・・ね。