「言いようのない不安」や、いつ起こるかわからない「パニック障害」「閉所恐怖症」を抱えていらっしゃる方へ、
自分のコントロールを超えたその症状は、「過去の記憶」が元になっていることが多いのです。
自分では思い出せない記憶が、自分に作用していることがあります。

催眠セラピーで、その記憶にアクセスして、症状が劇的に改善する場面に、
私は何人も立ち会ってきました。

以下の「体験談」は、ほんの一例です。(ご本人の了解を得て掲載しております)

私は、『予期せぬ時に突然閉じ込められる恐怖感』が日常的にいつもあり、
『人』が恐くて、電車の中で『大声で話す人の声』が恐怖で耳栓をしておりました。
電車のように閉ざされた場所では、心拍数が上がり、体が熱くなり、
気を失うこともあり、通勤できなくなって退職しました。

心療内科で、閉所恐怖症・パニック症候群と診断され、
薬が処方されましたが、状態は改善されず、
自分の症状は、過去の体験に原因があるのではないか
薬で何とかできるようなものではないかもしれない・・・」

そう思ってセラピーを受けました。


症状の元になっている場面に退行したら、1687年のイギリスで、私はミレーという名の金髪の少女でした。
ミレーが生まれて間もなく、母が「魔女狩り」の濡れ衣を着せられて捕らえられ、父と祖母に育てられました。
そして、15歳になった年、今度はミレーが「魔女の娘」だと捕らえられ、
大勢の人が集まっている所に連行されました。
群集が口々に「お前が悪い!」「母親が魔女だから。」と叫ぶ声を聞きながら、袋をかぶせられました。
そして、何人もの人に押さえられ、「逃げられない恐怖」を感じながら首にロープを掛けられて殺されました。

閉所恐怖症の原因がここにありました
電車の中で大きな話し声を聞くと怖くなるので耳栓をしなければならなかったのも、
この時の恐怖心を今に引き継いでいたからだとわかりました。

セラピーで、この時の恐怖心を解放しました。
今の私のものではなく、前世の自分ミレーのものなので、ミレーに返すことができました。

また、マスターに「自分自身を元気づけるにはどうしたら良いのか」心の中で訊いてみると、
マスターはテレパシーで、

人を好きにならなくてはいけない。
 ミレーを罵倒していた群衆の中に、『助けたい』と思っていた人がいる。
その人とこれから出会うことになる。
(その人も、今の時代に、日本に生まれ変わっている)」
と教えてくれました。
 
もう一度、群集の中で罵倒されている場面へ戻ってみました。
(高橋註:中間生から前世へ戻ることも可能、催眠状態では自在です。)

ミレーは、群衆の中に「マスターが言っていた人」を見つけることができました。
ミレーは、その男性を見て、「すごく好き。正直な人。」と感じました。
その人は、村の有力者で、
「罪もないのに可愛そう・・・。助けたいけれど、どうすることもできない。村の広場の噴水で洗濯をしていたのを見て、この子を知っていた。可愛い子だと思っていた。私だけではなく、この群衆の中には、無実のこの子を助けたいと思っている人はたくさんいる。しかし誰にも、どうすることもできない。」
と思っておりました。

群集の中に、この人だけでなく、自分の無実を知って助けたいと思ってくれた人がいたと知って、
憎しみが溶けていくように感じました。

これまで私は、『家族以外の人は信用できない』という信念をミレーから引き継いでいたようで、
家族以外の人に心を閉ざしてきたのですが、
知らない人とも話してみようかな。」
と思いました。

 
マスターを見送ってから、亡くなった祖母(ミレーの祖母でもあった)と対面し、
テレパシーの交信をすることができました。
生きているうちに聞けなかったことを聞くことができました。


その後、現世の生活場面「電車の中」に意識を移行して、イメージ・トレーニングを行いました。
満員電車の中でも、何も気にならなくなって、自然でいられる感覚を十分味わいながら、
その感覚が深く潜在意識に植え込まれました。

次は、映画館に場面を移行し、真っ暗な映画館でも「何ともありません。気になりません。」と答えました。

再び、その感覚も潜在意識に植え込まれました。

本当にスッキリして、催眠から覚めました。

日常生活の中で突然訳もなく涙がこぼれるや、恐怖感に襲われることもありましたが、
自分で解放する呼吸法を教えて頂きました。
前世で自分の無実をわかってくれていた人と、これから出会えると知って、思いがけないことでした。
楽しみです。

催眠セラピーが驚くほど私を変えてくれました。
その後、家族とドライブをしましたが、恐怖感は全くありませんでした。
今では、キャリアアップのために電車で学校に通っております。

セラピーを受けて本当によかったです。
振り返ってみれば、「以前の私は苦しんでいたな。」と思い返されます。
前の私のように苦しんでいるたくさんの人に、催眠セラピーを知ってほしいです。