何年間も数々のセラピストに通ったが、自分の全体的な生き難さは変わらない…
好意を持っている相手さえ、なぜか怒らせてしまう…
相手がなぜ怒っているのかわからない…
何を怒っているのか尋ねても、誰も教えてくれない…
教えても否定されて余計に腹が立つ、だから相手にしたくない。
そうやって自分は嫌われ、相手にされなくなる…
「だって自分は、そんなことした覚えなはい…」
そういう方に会うと、私は多重い人格を疑います。
何人ものセラピストに通っても見つけ出されなかったのは、
別人格が 1~2分間ごとに小刻みに入れ替わり立ち代わることがあるからです。
目の前の一人の人が、何人分もの話をするかのように、
ころころと微妙に話題を変え、一見すると「よくしゃべる人」に見えます。
1~2分間ごとに小刻みに入れ替わる別人格を捉えるのは至難です。
多重人格と気づかれなければ、
「扱いにくい人」としてセラピストに見放されるでしょう。
「あなたは多重人格ではないか」とセラピストが見立てすれば、
真っ向から抵抗に遭う!
本人には、別人格になっている意識がないのだから。
その抵抗は、本人のみならず、
裏の人格が統合されまいと抵抗し、セラピストを怒らせ、
セラピーを受けさせまいとあがいているようにも見えます。
何年間も数々のセラピストに通ったが、自分の全体的な生き難さは変わらない…
それは、
多重人格の統合がなされてこなかったから!
という場合があります。
副人格同士のエネルギーがバランスを欠けば、生き難さが生じます。
例えば、インナーテロリストが異常に力を蓄えると、自死したくなります。
それらの営みの全体が意識され、記憶されているなら、
それは「副人格」で、自分の内側のバランスの問題です。
(副人格のバランス調整は、セラピーとして難しくありません。)
しかし、それらの営みの一部に記憶がないなら、「多重人格」かもしれません。
多重人格の統合には月日を要します。
それでも、本来の自分を取り戻すには、人格統合しか道はありません。
自分という人格をごっそり奪われて
別の人格に行動を操作される…
なぜ相手に嫌われるのか分からない…
何という苦しみでしょう!
自分の裏に別の人格が生まれた原因から探って、
救われなければなりません。
人格は統合されなければなりません。
本当の自分の人生に戻るために!