夢は不思議な贈り物、

その夢を見た人にだけ贈られた特別なギフトです。

 

催眠状態で、夢ワークをした方の了解を得られたので一部を紹介します。

ご了解いただきました方に感謝いたします。

 

「あと一歩を踏み出せない トラウマを癒したい」というその方は、

気になる夢を 追体験しに来ました。自分には勇気がないと言いながら。

 

夢の中に入ったら、

幼い頃の自分が、鉛筆でノートにぐにゃぐにゃに丸を書いて

怒りをぶつけていました。

「書かれた黒い丸」の中に入ってみると、丸は

筆圧の痛みを感じながら、眼に浮かぶ涙を見上げていました。

 

お姉ちゃんたちが自分を邪魔にする、

呼んでも返事をしてくれない・・・、遊んでくれない。

お姉ちゃんたちは宿題をしていて、チビの相手が面倒だったのです。

赤ちゃんの頃に戻ってみると、

顔に絵を描かれて遊ばれている。

自分をおもちゃにして遊ぶけれど、面倒になると放って行ってしまう。

守ってほしい時も、守ってもらえなかった・・・。

 

何をやってもダメ、抵抗してもかなわない、

声を出しても届かない、

泣いても届かない、知らんぷりされる。

チビだからかなわない。

自分を表現しちゃダメ、言っちゃダメ、我慢しなきゃ…

そこから 「何をやってもダメなんだ」という思い込みが育ちました。

 

カウンセリングでは、

姉たちを誇り、忙しい母の代わりに姉のお世話になったと言っていたのに、

夢ワークでは、全く違う体験をしています。

 

私は「夢ガイド」を呼びました。

その夢を見せようと夢を創ってくれた潜在意識の「夢の守り人」です。

それは大きな白い翼をつけた天使の姿で現れ、夢を見せた意図を教えてくました。

 

「自分では、良い姉たちだと思っていたのは、『すり替え』だったんだよ。

 本当の感情を感じないように、事実をすり替えて防御していたんだ。

 すり替えちゃいけない。 本当のことを知りなさい。

 

 踏みにじられても、何度も何度も立ち上がって 抵抗したじゃないか!

 小さな自分が、ずっと大きな姉たちに、抵抗を繰り返したじゃないか!

 

 踏みにじられたことを見るのではなく

 「何度も立ち上がろうとした自分の素晴らしさに」気づきなさい。

できなかったことの陰に隠れている、できたこと に注目!

 大人になっているその人は、 夢の中の幼い自分に声をかけました。

 「すごいね。どこにそんな勇気があるの?」

 「偉いね。小さくても頑張っていたね。」

 

 褒められた幼い自分は、満面の笑みで、

あたりまえだよ! 勇気はみんな持っているよ。

 特別に頑張ることじゃなく、自分が思っていることを普通に言えばいい。

 怒られたって、無視されたって、へっちゃら。腹が立ったって言えばいい。

 むしゃくしゃしたら、ノートを破ればいい。怒っていい。

 何か言われたって、へへ~ンて言っていればいい。

 何でもできちゃうんだよ! どんなことだってできる!」

 

自分の分身とは言え、火のように明るく熱く飛び回る元気に圧倒されていると、

ピョンピョン飛んで、満面の笑みで得意そうに、嬉しそうに逆立ちまでします。

私の声掛けで、飛び跳ねながら、

勢いよく 大人の自分のお腹に飛び込みました。

 

お腹が熱くなったそうです。

 

その方は、自分は大人しいと思っていたのに、

自分の知らなかった「太陽のような明るい自分」を知りました。

そして合体しました。

 

これからどうなるの? この人生で何ができるかとその人は問いました。

 

夢ガイドは、実際には夢を見なかった先に案内してくれました。

 

「そのカーテンの向こうへ行ってごらん。」

 

「もう一つのカーテンもあるよ、先に行ってごらん。」

ぐんぐん先へ先へと案内され、その方は それはそれは厳かな宮殿へ招かれました。

その中に迎えられ、・・・言葉には尽くせない体験をすることになったのです。

まさに、自分を深く深く知る魂の旅でした。

 

ごめんなさい、そこまでは明かせません。

その方だけに与えられた特別なギフトですから。

 

ところでその方、「太陽の子」がお腹に入ったからか、

催眠から覚めた後の甘いケーキを召し上がりませんでした、

「胸いっぱい、お腹いっぱいだから」って。

尊い自分が自分の中によみがえって、胸もお腹も満たされたようです。

何ができるか(能力)はちっぽけなこと、それよりも「何をしたいか」なんですね。

何だってしたいことを楽しめばいい、そう感じたそうです。 

 

夢の深い意味を「知る」と言うより、体験できる、

それが催眠セラピーの醍醐味です。

 

いかがですか? あなたにも 気になる夢がありませんか?