赤ちゃんを身ごもっている時期に気持ちが不安定だったから、

自分のせいでわが子に悪影響を与えていたのではないか

加害意識を持つその人は、

子どもが受けた影響を解放する手立てとして、「抱っこ法」を選びました。

(言葉で刺激を与え、泣く感情を用いて抑圧された感情を解放する方法です)

それを聞いた時、直感的に私は「その子に、それ要らない」と思いました。

 

その人が悩むほど子ども自身は害を受けていないだろうと感じたからです。

幼ければ幼いほど、 赤ちゃん(胎児も)は

不思議なことに 『すべてわかっている』ようです。

そんなに心配しなくてもいいのに…と感じつつ。

話は続きました。

 

どの言葉にも反応しなかった赤ちゃんが、

お母さんは大変な状況でも、よく自分を生んでくれたね。」

そんなお母さんを誇りに思うよ。」

この二つの言葉にだけ、明確に反応したというのです

 

ほら、やっぱり

私たちの思惑を超えて、赤ちゃんは理解してくれていました。

幼いながら『すごい力を持つ存在』ですね。

 

話は続きました。

その後、そのお母さんは、自分が幼い頃、親に言ってもらえなかった言葉を

「あの時、寂しかったよね。」

「あの時は、…だったよね。」

と自分自身に言ってあげたら、涙が込み上げてきたそうです。

(抱っこ法が必要だったのは子どもではなく親の方だったのですね)

そんな時、泣いていいんですよ。

泣くことで、過去に抑圧した感情を解放できます。浄化できます。

 

「抱っこ法」に依らずとも、

私が皆さんにお伝えするのは、

『自分自身に優しく寄り添う もう一人の自分』との対話です。

あの時、お母さんに言ってもらえなかった言葉を、

今 もう一人の自分が 代わりに言ってあげていい…。

それはセルフケアになります。

自分を癒せる自分なのです。

自分自身の中に、傷を癒せる自分がいる のです。

尊い自分が、いつも自分と共にいる のです。

 

話は続きました。

親である自分の責任が全てじゃないんだ

子どもに対して、自分が全ての責任を負わなくていいんだ

 

そう思ったら軽くなったそうです。

子どもを信じる力が、自分を助けます。

赤ちゃんも、「もう一人の尊い自分」といつも共にいるのです。

子どもを信じる…ということ